(旧失語症会話パートナー養成講座)
失語症の人と対等に意思疎通ができる支援者を養成する講座です。
失語症についての知識を学んでいただき、その上で失語症の人との会話を想定した演習や実際に失語症の人との会話経験を通して、意思疎通のための会話技術と心を持った支援パートナーを養成します。
失語症は、脳血管障害などの後遺症による話す・聞く・読む・書くという言語機能のすべての側面における障害です。その失語症を持つ人と「会話」を進めるためにはその特性に応じる技術が必要です。
支援講座は、失語症の知識を学び会話演習を行う基礎講座、実際に失語症の人との会話練習を行う実技講座、失語症友の会など失語症の人が集まる場での会話を通して技術を身につけていただく実習の3講座からなり、全講座を受講された方に「失語症会話パートナー講座終了証」を発行します。
<講座内容>
基礎講座
1 「失語症についての基礎知識」「失語症会話パートナーとは」
2 「失語症から起こる様々な問題」
3 「会話技術演習(1)(基礎編)
実技講座
4 「会話技術演習(2)(応用編)
5 「失語症当事者との会話実習」
実習 失語症当事者のあつまりに参加し、言語聴覚士の助言を受けながらの会話実習
* 実際に失語症者の意思疎通支援を行っている人たちの活動の様子(失語症会話パートナーの活動)はこちらをご覧ください。
失語症の方のご家族が、さまざまな悩みを話し合い、情報を交換する場として失語症家族サポートセミナーを開催します。
聴覚障害や認知症を含めて、コミュニケーション障害の特性を知り、それを持つ人とスムーズに会話のやり取りができるようにする技術を、言語障害の人の周囲の人々に知っていただくことを目的としたセミナーです。
失語症会話パートナーとして、失語症の人たちとかかわりを持っている方々を対象として、スキルアップのための講座を開催しています。互いの活動の情報交換の場ともなっています。
要町の事務所と新宿ことばの相談室(首都医校)にて、失語症の人たちの交流の場を設けています。ここでは失語症会話パートナーが参加し、失語症の人同士の会話をつなぐ役目を担っています。
会話が十分に通じるという体験を得ていただくことで社会参加を促進します。
失語症があるために交流が少なく、会話の機会がないという方のところへ失語症会話パートナーが訪問します。やりとりを十分経験できるよう配慮した会話が社会参加の窓口となります。
協力要請に応じて、会話パートナーよる支援を行います。失語症関連イベントでは、講演内容のポイントをその場で書いてスクリーンに投影し、失語症者の会話の理解を促す支援を行っています(ポイント筆記と呼んでいます)。また、失語症友の会活動では、会議の際にポイントを板書するなどの支援を行っています。さらに、(NPO法人)日本失語症協議会(旧全国失語症友の会連合会)東京支部に協力し、失語症啓発活動にも取り組んでいます。
言語障害に関する知識の啓発普及を目的として各種、書籍・冊子・DVDなどを試作し頒布しています。会話支援グッズ・冊子のページをご覧ください。
「失語症の人と話そう」(中央法規出版)
「失語症家族支援ガイド」(冊子)
「失語症会話パートナーになりたい人へ」(冊子)
「見てわかる失語症会話パートナー入門」(DVD)
「会話支援のためのリソース手帳」(パソコン工房ゆずりは)