29名の会話パートナーが集まりました。和音以外で養成された会話パートナーも参加しました。
前半は和音理事小林久子STによる「失語症グループと会話パートナー」の講義。グループで支援する際の留意点をおさらいした後、4つのグループの実際の様子をビデオで見て、会話技術や注意点などを学びました。他のグループを見る機会は少ないので、好評でした。
後半は安田会話パートナーの司会で、6人づつのグループにわかれ、話合いをしました。
「グループを行う時に大切にしていること」は、安心して楽しめる場を作る、笑顔で対応、黒子として失語症の人の考えを引き出したり橋渡しをする、失語症の方たち同士の会話を大切にする、参加している方全員に会話のチャンスを持ってもらう、話しやすい話題を考えるなど。
「困っていること」は、一人で話続ける人にどうしたらやめてもらえるか、よく話す人と話せない人といっしょにどう会話するか、話したくないという人をどうしたらいいか、会のメンバーが減っている、会の運営をどこまで手伝うのかなど。
皆さんが失語症の人達との会話について真摯に考えている様子が伺えました。
Q&Aの時間を少しとりました。
Q:この4月から始まる意思疎通支援者養成で新しい「会話パートナー」が出来ることへの当惑
A:従来のパートナーは先輩としてよい手本を示すことが出来る
Q会に集う失語症の人達の個人情報保護やリスク管理
A:必要なことだが信頼関係をそこねないよう、当事者との合意のもとに行う
アンケート結果では、「話合いの時間が短い」が多い反面、「年1回、午後のみ開催希望」が大半でした。講義をせず話合いの時間だけにすることも検討します。
会話パートナーの皆さんが失語症の人達の会話の支援の仕方を充実させ、会話が豊かになり、失語症の人達の意見や考えがもっと周りに伝わるようになることを願っています。
来年もまたフォローアップでお会いしましょう。 (担当:野副/安田)